開業届けや確定申告書類の控えを紛失した場合の対応方法
開業届けや確定申告書は、税務署に提出する際に同内容の書類(コピー等)を一緒に提出することで収受日付印が押印され、控えとして保管可能です。個人事業主の事業証明書類として使われることもあるので、控えを取っておくのが無難です。
これらの書類がいざ必要となった時、紛失してしまっていたり、そもそも控えを取っていなかった場合どうすればよいのか。その対応方法を載せたいと思います。
既にフリーで働いている方も、これからフリーになろうとしている方も、「わからない!」という方は、是非、頭の片隅へ。
税務署に提出したものは税務署から
例えば税務署の総合窓口で「開業届けを確認させて下さい」と言うと、申込書の提出と本人確認をすることで、その場で書類を確認することが出来ます。
ただこの方法だと、見せてもらえるだけで、コピーは出来ません。
中身を確認して必要部分だけ書き写す程度ならそれで構わないですが、今回は控えとして全て保管したいのでそういうわけにはいきません。
実はこの問題、保有個人情報開示請求書を提出することで解決できます。受付は確定申告書等を提出する総合窓口ではなく、総務課の個人情報保護窓口です。
管轄税務署の総務課を訪れ、開示請求について尋ねましょう。その場で請求書の記入をします。(請求書は事前に国税庁のサイト上から印刷することも出来ます)
請求内容は、開業届けなら「個人事業の開業・廃業等届出書(開業分)」、確定申告書なら「平成○○年分の所得税の確定申告書第一表及び第二表」等といった記述になると思います。
求める開示の実施方法は閲覧ではなく、写しの交付。請求には手数料が300円/件、請求者の本人確認書類(免許証等)が必要です。
色々とありますが、実際の手続きにそんな時間はかからないです。
開示請求を行ってもその場ですぐ取得は出来ず、後日受け取りになります。税務署の繁忙状況によって変わるようですが、30日以内に通知が届き、開示が認められれば税務署で受け取ることが出来ます。
請求や受け取りは窓口のほか郵送でも可能なので、遠方の方や時間がない場合はそちらを選択するのが良いかもしれません。